フィギュアスケートのルール改正(新ルール)まとめ[2023-2024シーズン]
2022-2023シーズン以降は、フィギュアスケートのルールが大きく改正・改定され、新ルールが発足します。
ルール改正は2022年6月のISU総会「第58回ISU総会(58th Ordinary ISU Congress)」にて話し合われて決議されました。
本記事では2022-2023シーズン以降のルール改正についてまとめます。
新シーズンをより楽しむために、しっかり理解しておきましょう。
2023-2024シーズンは、「テクニカル詳細ルール」で細かい変更があります。細かい変更は「グリーン色」で追記しました。
Contents
- 1 ルール改正の経緯
- 2 規約改正について
- 3 特別規則改正について
- 4 テクニカルルール改正について
- 4.1 [可決]ジャッジ評価に偏差ポイント導入(提案198)
- 4.2 [可決]PCSカテゴリを5項目から3項目に変更(提案201)
- 4.3 [可決]PCSが3項目になった場合のPCS係数修正(提案158)
- 4.4 [承認]GPシリーズおよびGPファイナルの滑走順(提案202/203)
- 4.5 [可決]ジャンプシークエンスの基礎点が合計80%から100%に(提案155)
- 4.6 [可決]ジャンプシークエンスの定義変更(提案208)
- 4.7 [可決]ステップシークエンスの定義変更(提案210)
- 4.8 [可決]ジュニアFSの構成要素変更(提案211)
- 4.9 [可決]コレオグラフィックシークエンスの定義変更(提案212)
- 5 テクニカル詳細ルール[2022-2023シーズン→2023-2024シーズン変更追記]
- 6 今後の展望/AI導入について
- 7 新ルール解説まとめ
ルール改正の経緯
現在のジャッジングシステムの基本となる新採点方式が導入されたのは、2004-2005シーズンです。
それまでは6.0システムが運用されていましたが、ソルトレークシティ五輪のスキャンダルをきっかけに主観性を極力排除する採点法に変わりました。
その後もルール改定を繰り返してきましたが、近年で大きくルールが改革されたのは、2018-2019シーズンです。
ジャンプ基礎点を見直すとともに、GOE(出来栄え点)も7段階採点(+3~-3)から11段階採点(+5~-5)に変更されました。
このシーズンは大きなルール改正があったことから、パーソナルベストスコアもゼロから再開始になりました。
↑2018-2019シーズン以降のルール改定推移
その後、北京五輪後の2022-2023シーズン運用開始に向けて、大きなルール改定(新ルール)の論議が始まりました。
それは競技を「技術プログラム」と「芸術プログラム」に分けるという大改革でした。
2019年以降かなり具体的に詰められていきましたが、いつのまにか本論議は消えていきました。
本改革案が消えたのは、コロナの影響により、2020年、2021年のISU総会が中止になったことも大きかったと思われます。
↑2019年6月記事|2020年2月記事
そして2022年4月30日にISUより2022-2023シーズン以降のルール改正案「AGENDA OF THE 58th ORDINARY CONGRESS」が発表されました。
本提案に沿って、6月6日~10日に開催されるISU総会で話し合われ決議されます。
↑2022年6月ISU総会概要記事|ルール改正全議題PDF|緊急議題PDF(5/17発表)
なお、ISUは当初ロシア・ベラルーシの総会参加を認めていませんでしたが、CASへの訴えのリスク回避のため、会議直前に参加を許可したようです。
↑6/5記事
見る方はいないかもしれませんが、会議はすべてライブ配信されます。
↑ライブ配信一覧
ISU総会推移
ISU総会の決議推移を軽くまとめます。
見たい方は開いてご覧ください。
”決議推移を開く”
以下決議から会議が始まりました。
■ウクライナ提案:
・ロシアとベラルーシのISU総会参加除外
・ロシアとベラルーシのISU役職立候補禁止
・ロシアとベラルーシから選出された役職員のイベント参加禁止
賛成が投票の2/3に達しなかったため、すべて却下。
↑ソース1|ソース2|日本語記事
その後はドーピング問題(ソース記事)、ISU収入構造(ソースツイート)、そしてルール議題等の説明&議論があり、1日目を終えました。
なお、PCS項目変更議題では「ジャッジシステムの運用に問題有り」と意見した方もいました(ソースツイート)。
↑ISU Congress 2022 Summary of day-1
【6/7】
次々に決議が開始。
(各項目に「可決」「否決」を示していきます)
↑ISU Congress 2022 Summary of day-2
【6/8】
次々に決議が開始。
(各項目に「可決」「否決」を示していきます)
↑ISU Congress 2022 Summary of day-3
【6/9】
次々に決議が開始。
そしてすべての議題の結論が出ました。
(各項目に「可決」「否決」を示していきます)
↑ISU Congress 2022 Summary of day-4
【6/10】
最後の議題決議&役員選挙
※新会長:キム・ジュユル(韓国)、新副会長:ブノワ・ラヴォア(カナダ)
※その他、理事に松村達郎氏、技術委員に岡部由起子氏が再選
↑新会長選挙結果|新副会長選挙結果|理事選挙結果|ISU Congress 2022 Summary of day-5
規約改正について
以下、規約改正についてまとめます。
[否決]ISU役職の最大年齢を80歳に引き上げ(提案1)
※提案1:エストニア、ラトビア、リトアニア
ISUの役職になれる最大年齢を75歳から80歳に引き上げます。
本提案は、ロシアが副会長に立候補しているため、これを実現するための提案ですね。
本提案は6/7に否決されました。
ロシアのラケルニク氏はISU副会長に立候補できなくなりました。
↑ソースツイート
[可決]オリンピック予選会の独自開催(提案11)
※提案11:ISU評議会
現在のオリンピック予選会はネーベルホルン杯が担っていますが、これをどの国でも割り当て可能な独立した大会として開催します。
本提案は可決されました。
↑ソースツイート
[可決]シニア国際大会参加可能年齢引き上げ(提案22/23)
※提案22:ISU評議会
シニアの国際競技に参加可能となる最低年齢を現在の「15歳」から「17歳」に徐々に引き上げます。
具体的なスケジュールは、以下の通り。
2022-2023シーズン | 15歳(現在と変わらず) |
---|---|
2023-2024シーズン | 16歳 |
2024-2025シーズン以降 | 17歳 |
※各シーズンの7月1日時点の年齢です。2022-2023シーズンの場合は、2022年7月1日時点です。 |
段階的に引き上げられるので、ワリエワ選手は影響を受けません。
日本では島田真央選手が影響を受け、2026年のイタリア五輪に出場できなくなります・・・
なお、日本スケ連は本案に賛成だそうです。
「若い選手たちの選手寿命の短さについて(ISUが)科学的な根拠を出してきている」とのことです。
↑5/25記事
本提案は6/7に可決されました。
↑ソースツイート
※提案23:ノルウェー
ISU評議会の提案とは別にノルウェーでは以下の提案をしています。
・シングル最低年齢:17歳
・ペア/アイスダンス最低年齢:16歳
こちらはいつから実施なのか書いていませんが、一気に実施なので通った場合の影響が大きいですね・・・
本提案は6/7に否決されました。
[否決]ペア/アイスダンス女子のジュニア国際大会参加可能年齢引き上げ(提案25)
※提案25:カナダ
ペア/アイスダンスのジュニア国際大会に参加可能な最大年齢を19歳から21歳に引き上げます。
男子は21歳のまま変わりません。
本提案は6/7に否決されました。
↑ソースツイート
[否決]他国移籍の際の許可について追加事項(提案27)
※提案27:ロシア
「各国連盟のナショナルに出場したスケーター」は、他国の連盟に移籍する際には、最後に所属した連盟からの許可を受けなければなりません。
これまで許可を受ける必要があった大会は「ISUチャンピオンシップ、ISUイベント、および/またはISUメンバーの国際大会」のみでした。
本提案は6/7に否決されました。
↑ソースツイート
[否決]ジュニア欧州選手権および四大陸選手権の創設(提案35)
※提案35:ハンガリー
ジュニアの欧州選手権および四大陸選手権を創設します。
(いつから開催かは書いてないのですが、決まった場合、シニアの大会にジュニア競技を組み込むのかな?)
本提案は6/7に否決されました。
今後ジュニア期間が長くなるだけに否決は残念・・・
↑ソースツイート
特別規則改正について
以下、特別規則改正についてまとめます。
[保留]GOEとPCSのジャッジング分割(提案153/154)
※提案153:カナダ、イタリア
ジャッジを分割します。
1つのパネルは、GOEとスケーティングスキルを審査。
もう1つのパネルは、他のPCSを審査します。
ジュニアおよびシニアGPSではパネルごとに5人のジャッジを配置。
ISUチャンピオンシップとオリンピックではパネルごとに7人のジャッジを配置します。
※提案154:オランダ
ジャッジを同数で分割して、GOEとPCSを別々に審査します。
パネルごとに5~7人のジャッジを配置します。
ジャッジ総数が奇数の場合、PCSパネル数を多くします。
JGPの大会でジャッジが合計10人未満の場合、分割されません。
各パネル割り当ては、各セグメントの45分に抽選されます。
6/8に154の提案を今後2年間でテストをしていく決議を支持して取り下げらました。
テストの結果によって、2024年に再び議題になります。
↑ソースツイート
6/10にテストしていくために100,000スイスフランの予算を計上する決議が採択されました。
↑ソースツイート
[否決]PCSとTESの配分改善(提案157)
※提案157:ニュージーランド
PCSとTESのバランスを改善するために、PCSのファクタリングを変更します。
カテゴリー、シニア/ジュニアごとに異なる要素が適用されます。
係数は、それぞれ2018-19シーズン以降に授与された最高のTESおよびPCSから計算されます。
これを計算すると、PCS新係数は以下のようになるようです。
対象 | 現SP/RD係数 | 新SP/RD係数 | 現FS/FD係数 | 新FS/FD係数 |
---|---|---|---|---|
男子 | 1.00 | 1.3 | 2.00 | 2.7 |
女子 | 0.80 | 1.1 | 1.60 | 2.3 |
ペア | 0.80 | 1.0 | 1.60 | 1.7 |
アイスダンス | 0.80 | 1.0 | 1.20 | 1.6 |
Jr男子 | 1.00 | 1.3 | 2.00 | 2.5 |
Jr女子 | 0.80 | 1.1 | 1.60 | 2.2 |
Jrペア | 0.80 | 1.1 | 1.60 | 1.7 |
Jrアイスダンス | 0.80 | 0.9 | 1.20 | 1.4 |
本案が通った場合、演技構成点が強い選手が少し優位になりますね。
もし提案201(PCSを5項目から3項目に減少する)と合わせて通った場合、さらに1.66の係数が掛けられます。
本提案は6/8に否決されました。
↑ソースツイート
[承認]2024-2025シーズン以降の世界選手権に関する変更(提案161)
※提案161:ISU評議会
■変更1/出場資格(2024-2025シーズン以降より)
ISUチャンピオンシップの資格を得るためのミニマムスコアに、SPおよびFSのTES最小値に加えて、「合計TES最小値」を追加します。
■変更2/世界選手権に予選会追加(2024-2025シーズン以降より)
世界選手権の予選会は、フリースケートセグメントのみで競います。
本戦出場枠を持たないISUメンバー国は、予選ラウンドに1つの分野につき1人の競技者をエントリーすることができます。
競技者はシーズンのミニマムスコアを達成している必要があります。
世界選手権は予選会を含め8日間で開催されます。
以下、エントリー人数。
・全エントリー:女子54、男子54、ペア16組、アイスダンス20組
・予選会エントリー:女子30、男子30、ペア8組、アイスダンス10組
・予選会通過者:女子12、男子12、ペア4組、アイスダンス5組
・予選会免除:女子24、男子24、ペア8組、アイスダンス10組
(予選会免除枠は前年世界選手権で取得した複数枠+順位順)
・本戦エントリー:女子36、男子36、ペア12組、アイスダンス15組
・本戦SP通過:女子24、男子24、ペア8組、アイスダンス10組
本提案は6/8に承認されました。
↑ソースツイート
テクニカルルール改正について
以下、テクニカルルール改正についてまとめます。
[可決]ジャッジ評価に偏差ポイント導入(提案198)
※提案198:公式評価委員会
今までGOEとPCSのジャッジは平均点から評価されてきました。
今後はその平均と各ジャッジのGOEとの間の要素ごとの差を計算して「偏差ポイント」を導き出して評価します。
あくまでジャッジの評価に問題がないか調査する基準を変更する提案です。
本提案は6/9に可決されました。
↑ソースツイート|ジャッジ評価に関する記事
[可決]PCSカテゴリを5項目から3項目に変更(提案201)
※提案201:S&P、ID、SYS技術委員会
PCS(Program Component Score/演技構成点)のカテゴリーを現状の5項目から3項目に減らします。
1.Skating Skills(スケーティングスキル)→1.Skating Skills(スケーティングスキル)
2.Transitions(トランジション)→削除
3.Performance(パフォーマンス)→2.Presentation(プレゼンテーション)※名称変更
4.Composition(コンポジション)→3.Composition(コンポジション)
5.Interpretation of the Music(インタープリテーション)→削除
現状とどう変わるのか正確に理解するために、変更点・追加点(抹消戦と赤字で表現)をすべて以下に書き出しますね。
Composition(コンポジション) |
---|
スケート技術のあらゆる種類の動きを、全体のバランス(比率)や統一性、 ※構成を評価する際には、次のことを考慮する必要があります。 ・統一性 ・要素間および要素内のつながり ・ ・パターンと氷上の活用範囲 ・多彩な動きと空間の使い方 ・音楽の形式とフレーズを反映させた振り付け ・ |
Presentation(プレゼンテーション) |
スケーターの関与を通じて、作曲と音楽の理解が達成される。/ ※プレゼンテーション ・ ・表現と投影力 ・ ・動きとエネルギーの多様性と対比(コントラスト) ・ ・音楽的感度とタイミング(リズム感) ・ユニゾン、一体性と空間認識(ペア・スケーティングとアイスダンス) ・パートナー間の空間的認識(距離の管理)(ペア・スケーティングとアイスダンス) |
Skating Skills(スケーティングスキル) |
ブレードと身体のコントロールでスケートの語彙(ステップ、ターン、スケートの動き)を実行するスケーターの能力。 ※スケーティングスキルを評価する際には、次のことを考慮する必要があります。 ・ステップ、ターン、動き、方向の多様性 ・エッジ、ステップ、ターン、動きの明瞭さ ・バランスと滑り ・フロー(流れ) ・パワーとスピード ・ ・ ・ ・ ・ ・ |
以下、削除された2項目も軽くまとめておきます。 |
※本項目は「コンポジション」に組み込まれた。 |
・要素から次の要素までの連続した動き ・多様さ ・難しさ ・質 |
※本項目は「プレゼンテーション」に組み込まれた。 |
・音楽に合った動作とステップ(タイミング) ・音楽の特徴/雰囲気およびリズムの表現(はっきり特定できる場合) ・音楽の特徴とリズムを反映するスケーター同士の関係(ペア・アイスダンス) ・リズム・ダンスでは主としてリズミカルなビートにのって滑走すること,フリー・ダンスではビートに合わせた滑走とメロディーに合わせた滑走のバランスが良いこと(アイスダンス) |
本提案は6/9に可決されました。
(細かいところは今後修正されるかもしれませんので、修正されましたらデータを更新します)
↑ソースツイート
【ルール考察】 本ルールが決まった後の2022年6月25日にJスポーツ4で「町田樹のスポーツアカデミア 【Forum:フィギュアスケートが求める理想のルール】 の生放送がありました。 この番組でPCSの項目変更について、町田樹さんが以下のように評価していました。 本ルール変更は、採点項目が削減されたわけではなく、「整理・統合されたものだ」と。 ただし、「『若干「美的(Aesthetic)>芸術的(Artistic)』にシフトされた印象がある」と。 ↑町田樹のスポーツアカデミア再放送スケ|テキスト書き起こし記事(一覧) |
[可決]PCSが3項目になった場合のPCS係数修正(提案158)
※提案158:シングル、ペア、アイスダンス、シンクロ技術委員会
提案201(PCSを5項目から3項目に減少する)が通った場合、PCS係数を以下の通り変更します。
TESとPCSの配分が変わるわけではなく、PCSが5項目から3項目に変わることで導き出された係数です。
対象 | 現SP/RD係数 | 新SP/RD係数 | 現FS/FD係数 | 新FS/FD係数 |
---|---|---|---|---|
男子 | 1.00 | 1.67 | 2.00 | 3.33 |
女子 | 0.80 | 1.33 | 1.60 | 2.67 |
ペア | 0.80 | 1.33 | 1.60 | 2.67 |
アイスダンス | 0.80 | 1.33 | 1.20 | 2.00 |
※パターンダンス:現0.70、新1.17 |
本提案は6/9に可決されました。
[承認]GPシリーズおよびGPファイナルの滑走順(提案202/203)
※提案202/203:S&P、ID技術委員会
■SP滑走順
グランプリシリーズおよびグランプリファイナルのイベントからSP開始抽選会を削除します。
グランプリシリーズでのSP開始順序は、世界ランキングの逆順になります。
グランプリファイナルでのSPスタート順は、予選となるGPスタンディング順位の逆順となります。
同点の場合のみ抽選になります。
■FS滑走順
グランプリシリーズ(シニア)とファイナル(シニアとジュニア)のISUグランプリ:フリースケート/フリーダンスの場合、開始順序はSP結果の逆の順序になります。
本提案は6/9に承認されました。
[可決]ジャンプシークエンスの基礎点が合計80%から100%に(提案155)
※提案155:シングル&ペアスケート技術委員会
(本項目は特別規則改正ですが、すぐ下の項目と連動しているので移動記載)
ジャンプシークエンスは、ジャンプコンビネーションと同じ方法で評価します。
具体的には合計80%から合計100%に変更します。
(最も難しいジャンプをGOEに適用は変わらず)
本案が通った場合、コンボ2Tのジャンプを2Aに変えてくる選手が多くなりそうですね。
逆に2A-3Tといったジャンプは使いにくくなるかも・・・
意外に影響の大きい変更ですね・・・
以下、ジャンプシークエンス基礎点の増加例です。
ジャンプ | 従来点 | 変更点 | 増加分 |
---|---|---|---|
4T-3A | 14.00 | 17.50 | +3.50 |
3A-3A | 12.80 | 16.00 | +3.20 |
3Lz-2A | 7.36 | 9.20 | +1.84 |
※ちなみに3Lz-3Tは「10.10点」、3Lz-2Tは「7.20点」です。 | |||
2A-2A | 5.28 | 6.60 | +1.32 |
本提案は6/8に可決されました。
↑ソースツイート
[可決]ジャンプシークエンスの定義変更(提案208)
※提案208:S&P技術委員会
ジャンプシークエンスは、最大3つのジャンプ(以前は2つ)を含めることができます。
2番目および/または3番目のジャンプはアクセルでなければなりません。
ジャンプシークエンスが入れられるのはFSで1回まで。
つまり、4T-3A-3T、4T-3T-3Aといった3連が可能になります。
さらに4T-3A-3Aと3Aを繰り返すことも可能です。
4T-3A-3Aで、基礎点はなんと25.50点w
(後半なら28.05点ももらえるので、組み込める選手なら組み込むべきだと思いますw)
本提案は6/9に可決されました。
↑ソースツイート
2022年7月28~31日開催の西日本中小学生で、大坪瑚子選手が「3T+2A+2A」というジャンプを跳びましたが、基礎点はすべて100%で認められました。にしても、この3連を後半に跳ぶと、11.88点もらえるので大きいですね!(前半なら10.80点)
↑ソースプロトコル
[可決]ステップシークエンスの定義変更(提案210)
※提案210:S&P技術委員会
ステップシークエンスは、最大1回転のリストされたジャンプを許可します。
本提案は6/9に可決されました。
[可決]ジュニアFSの構成要素変更(提案211)
※提案202/203:S&P技術委員会
ジュニア男子・女子シングルのフリースケートでの必須要素である「ステップシークエンス」を「コレオシークエンス」に置き換えます。
本提案は6/9に可決されました。
[可決]コレオグラフィックシークエンスの定義変更(提案212)
※提案202/203:S&P技術委員会
コレオグラフィックシークエンスは、ステップ、ターン、スパイラル、アラベスク、スプレッドイーグル、イナバウアー、ハイドロブレーディング、最大2回転のジャンプ、スピンなど、少なくとも2つの異なる動きで構成されます。
ステップとターンは、2つ以上の異なる動きをつなぐために使用できます。
本提案は6/9に可決されました。
テクニカル詳細ルール[2022-2023シーズン→2023-2024シーズン変更追記]
2023-2024シーズンのルールは細かい変更があるのみです。
細かい変更は、以下「グリーン色」で追記していきます。
ISUより2022年5月4日に発表された「Levels of Difficulty and Guidelines for marking Grade of Execution and Program Components,Season 2022/23」からテクニカル詳細ルールの変更事項をまとめます。
↑ISU資料PDF
※なお、翌5月5日に「Scale of Values season 2022/23 (エレメンツ基礎点)」が発表されましたが、シングルに変更はありません。
(ペアエレメンツのデススパイラルだけ基礎点が変更されています)
↑ISU資料PDF
※2022年7月15日にISUより2022-2023シーズンのテクニカルパネルハンドブックが発行。
↑テクニカルパネルハンドブック
(下線が修正された部分です)
2023-2024シーズンの「Levels of Difficulty and Guidelines for marking Grade of Execution and Program Components」については、2023年4月26日に発表になりました。
↑ISU資料PDF
※さらに2023年7月7日にISUより2022-2023シーズンの各種評価指針が発行。
↑PCS詳細説明|シリアスエラーとPCS|各種ディダクション/ボーナスと決定責任者
ジャンプ
2022-2023シーズンのジャンプのGOEプラス要件 |
---|
1) 高さおよび距離が非常に良い(ジャンプ・コンボおよびシークェンスでは全ジャンプ) 2) 踏切および着氷が良い 3) 開始から終了まで無駄な力が全く無い(ジャンプ・コンボではリズムを含む) 4) ジャンプの前にステップ、予想外または創造的な入り方 5) 踏切から着氷までの身体の姿勢が非常に良い 6) 要素が音楽に合っている ※要件1つでプラス1評価もらえます。ただし、プラス4、プラス5をもらうためには、前半3つを満たすことが最低条件になります。(他要素同) |
2023-2024シーズンのジャンプのGOEプラス要件) |
1) 高さおよび距離が非常に良い(ジャンプ・コンボおよびシークェンスでは全ジャンプ) 2) 踏切および着氷が良い 3) 開始から終了まで無駄な力が全く無い(コンボまたはシークエンスではリズムを含む) 4) ジャンプの前にステップ、予想外または創造的な入り方 5) 踏切から着氷までの身体の姿勢が非常に良い 6) 要素が音楽に合っている ※要件1つでプラス1評価もらえます。ただし、プラス4、プラス5をもらうためには、前半3つを満たすことが最低条件になります。(他要素同) |
2022-2023シーズンのジャンプのGOEマイナス要件(赤下線は変更/青下線は補足説明追加) |
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「ジャンプコンボ間のチェンジエッジ(-1~-2)」の項目が追加されました。
こちらはファーストジャンプ後にセカンドジャンプを即座に跳ばずに、エッジをINに倒して勢いをつけてから跳ぶコンボのことですね。
そして青下線については、以下の補足説明が付きました。
(2年前に一度追加されて、その後削除された補足説明が、また追加されました)
稚拙な踏切:たとえば、トウアシストジャンプがフルブレードから離陸したり、トーループがトーアクセルのように実行されたり、離陸時に氷上で過度の回転があった場合。 GOEのマイナスは、-1から-3です。
※なお、「稚拙な踏切」については、長年気になってきたことですが、GOEマイナスで示したとしても、マイナスされたのかされてないのか、選手(ファンも)には正確にはわからないことになります。着氷時のダウングレード、アンダーローテのような指定がない限り、形骸化するような気がします・・・ジャンプの判定をどうしたいのか、しっかり議論してほしいですね・・・
2023-2024シーズンのジャンプのGOEマイナス要件(赤下線は変更) |
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稚拙な踏切については、「–1から-3 → -2から-4に」とGOEマイナス幅が増加しました。
2022-2023シーズンは判定に個人差があるという印象(マイナスされているかは正確にはわからないので、あくまで印象)でしたが、「取り締まりたい」という意向はあるようですね。
どうなるか・・・
コンボやシークエンスの複数回転不足(qマーク以上)の項目が追加されました。
例えば、「3A1Eu<<3Sq」といったケースですね。
GOEマイナスは「-3から-4」になります。
2023-2024シーズンに新たに追加されたジャンプシークエンス [Technical Panel Handbook 2023/2024より] |
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「Technical Panel Handbook 2023/2024」にしれっと書かれていたのですが、ジャンプコンビネーションに2つのジャンプが追加されたことが明文化されました。 (1)シークエンス+アクセルジャンプ 例えば、「3F-1Eu-同じ足でのスリーターン-2A」を跳んだ場合に認定され、GOE減点はありません! (今季ロシア選手が2Lz-1Eu-2Aを跳んでいました) (2)表内ジャンプ+チェンジエッジ+逆回転表内ジャンプ 例えば、「3S-チェンジエッジ-逆回転2S」を跳んだ場合に認定され、GOE減点はありません! (これを跳ぶので有名なのはソニア・ヒルマー選手です!私は昨季のUSクラシックで始めて見ました!そのときは普通に認定されていましたが、今季しっかり明文化されたのですね) |
スピン
2022-2023シーズンのスピンのレベル要件追加 |
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難しい出方:レベル要件に追加 ウィンドミル:スプリットポジションに近い場合にのみカウント 足換え後の3ポジションはレベル要件から削除 |
2023-2024シーズンのスピンのレベル要件追加 |
両方向でのレベル上げにレイバックとアップライトの難バリエーション追加 |
2022-2023シーズンのスピンのレベル4要件 |
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※次のいずれかの要件を1つ満たす必要があります。 ・同じ足での難しいポジション変更 ・難しい出方 ・明確なエッジ変更 ・シットまたはキャメルからの速やかな回転方向変更 ・明確な加速増 ・フライングエントリーの難しいバリエーション |
↑2023-2024シーズンは上記要件は変わりませんが、「難しい出方」について、以下補足が追加。
◎フライングと単一ポジションのスピンの難出は基本姿勢から始める必要/コンボスピンはどの姿勢からでも可
◎ウインドミルの難出は回転している足で実施する必要
2022-2023シーズンのスピンのGOEプラス要件(変更なし) |
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1) スピン中の回転速度および/または回転速度の増加が十分 2) 良くコントロールされた,明確な姿勢(フライング・スピンの場合には高さ,空中/着氷姿勢を含む) 3) 開始から終了まで無駄な力が全く無い 4) 回転軸を維持する 5) 創造的および/またはオリジナリティがある 6) 要素が音楽に合っている |
↑2023-2024シーズンに変更はありません。
2022-2023シーズンのスピンのGOEマイナス要件(赤下線が変更) |
---|
「足替え稚拙(回転方向の転換時を除く、入/出のカーブを含む)」のマイナス要件が「-1~-3」から「-2~-3」に変更。
2023-2024シーズンのスピンのGOEマイナス要件(赤下線が変更) |
---|
稚拙な出方「-1から-3」が追加されました。
2023-2024シーズンのスピンは出方に注力しているようですね。
さらに2023-2024シーズンは「GOEがプラス2以上にはならない」ケースとしてスピンの要素が3つ追加されました。
◎必須回転数に満たないスピン(ショート・プログラム)
◎足換えが拙劣な足換えスピン
◎フライングが劣るフライング・スピン
ステップシークエンス
2022-2023シーズンのステップシークエンスのレベル要件 |
---|
(追加事項) 2つのクラスターで繰り返せる難しいターンは1つのみ ◎正しい組み合わせ例 ・最初:ブラケット、カウンター、ループ ・2番目:ロッカー、カウンター、ツイズル |
↑2023-2024シーズンに変更はありません。
2022-2023シーズンのステップシークエンスのGOEプラス要件(赤字が変更) |
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1) エッジが深く、明確なステップおよびターン、全身のコントロール 2) 要素が音楽と合っている 3) エネルギー、流れ、出来栄えが十分で、開始から終了まで無駄な力が全く無い 4) 創造的および/またはオリジナリティがある 5) 十分な氷のカバー範囲または興味深いパターン 6) 良い加速と減速 |
2023-2024シーズンのステップシークエンスのGOEプラス要件(グリーンが変更) |
1) エッジが深く、明確なステップおよびターン、全身のコントロール 2) 要素が音楽と合っている 3) エネルギー、流れ、出来栄えが十分で、開始から終了まで無駄な力が全く無い 4) フリー・フットの変化など身体の動きが創造的 5) 十分な氷のカバー範囲または興味深いパターン 6) 良い加速と減速 |
とくに4)については以下の補足説明も追加されました。
◎身体の動きやフリー・フットの変化を含む創造性:このプラス評価にはステップ・シークェンス中の創造的かつ変化に富む身体の動き、およびフリー・フットのさまざまな配置(前・横・後ろ/支持あり・支持なし)が含まれる
2022-2023シーズンのステップシークエンスのGOEマイナス要件(赤字が変更) |
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「パターンが小さい(-1~-3)」がマイナス要件に追加されました。
↑2023-2024シーズンに変更はありません。
コレオグラフィックシークエンス
2022-2023シーズンのコレオグラフィックシークエンスのGOEプラス要件(変更なし) |
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1) 創造的でオリジナリティがある 2) 要素が音楽と合っている 3) エネルギー,流れ,出来栄えが十分で,開始から終了まで無駄な力が全く無い 4) 氷面を十分にカバーしている,あるいはパターンが興味深い 5) 十分に明確で正確 6) 全身の優れた関わりとコントロール |
↑2023-2024シーズンに変更はありません。
2022-2023シーズンのコレオグラフィックシークエンスのGOEマイナス要件(変更なし) |
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↑2023-2024シーズンに変更はありません。
アイスダンス
アイスダンスのルールには詳しくないため、資料に委ねます。
以下、2022-2023シーズンのアイスダンス新ルール資料一覧です。
■Requirements for Technical Rules season 2022/23
→ Communication No.2468(5/30修正版)
■Scale of Values season 2022/23
→ Communication No.2473
■Requirements for Technical Rules with ongoing validity,effective July 1st, 2022
→ Communication No.2484
以下、2023-2024シーズンのアイスダンス新ルール資料一覧です。
■Requirements for Technical Rules season 2023/24
→ Communication No.2560
※RD課題は「80’s」
■Scale of Values season 2023/24
→ Communication No.2464
■Requirements for Technical Rules with ongoing validity,effective July 1st, 2023
→ Communication No.2569
今後の展望/AI導入について
ISU総会でラケルニク氏より「AI導入プロジェクト」を開始したと説明がありました。
主な目的は「ジャンプの回転不足ですが、このテクノロジーはフィギュアスケートの他の側面でも使用できます」と。
↑記事
こちらISUアニュアルレポート2021(P19)にも記載がありましたので、翻訳引用しておきます。
↑ISU Annual report 2021
ISUは、データ分析と人工知能(AI)の使用に焦点を当てた別の有望なプロジェクトを追求しました。スポーツの世界は定量化可能な要素が豊富で、AIの使用に理想的です。また、ISUは、AIのアプリケーションがスポーツの分野に浸透し、プラスの影響と能力の成長を遂げていることを認めています。 ISUは、元オリンピックペアスケーターのクレイグブンタンが率いるカナダの企業Sportlogiqと協力して、人工知能/テクノロジーオプションの開発の可能性について「概念実証」プロジェクトを開始しました。 ・フィギュアスケート関係者がルールを正しく適用するのを支援し、実行された要素を可能な限り最も公平で公平な方法で評価するための技術サポートを提供します。 ・スケーターとコーチの測定および分析ツールを提供して、パフォーマンスを評価および改善し、実行された作業と達成された目標を追跡します。 ・マルチメディアオーディエンスを拡大し、さまざまなプラットフォームでスポーツを楽しむことができるようにし、瞬間的な統計/グラフィックスを提示することで、主要なプレーヤーとそのチームを一般の人々やファンと結び付けます。 |
さらにISUアニュアルレポート2022(P7)にも記載がありました。
しかし、財政状況の厳しさを理由に、トーンダウンしているのが気になるところ・・・
↑ISU Annual report 2022
ISUは、データ分析と人工知能 (AI) の使用に焦点を当てたプロジェクトの評価を続けました。 スポーツの世界には定量化できる要素が豊富にあり、AIの利用に最適な環境となっており、ISUは AIの応用がスポーツの分野に進出し、プラスの影響と能力の向上をもたらしていることを認めています。 (中略) 概念実証フェーズの結論では、ジャンプの回転を測定するために必要な最先端の技術と適切なフレームワークと方法論を適用することで、上記の目的を達成できることが確認されました。しかし、その結論は、そのようなプロジェクトには、ISUフィギュアスケートイベントの実施だけでなく、ISUメンバーによる使用のためにも多額の予算が必要であることも明らかにしました。したがって、ISU評議会は現在、より費用対効果の高いソリューションが利用可能かどうかを検討しています。 |
新ルール解説まとめ
2022年8月19日に[Sportiva]から、2022-2023新ルールについて国際審判員の吉岡伸彦さんが解説してくれる記事がアップしました。
わかりやすく解説(とくに後編)してくれていますので、読んでおくとよいと思います。
↑前編記事|後編記事
フィギュアスケート2024-2025の完全スケジュールカレンダー
※テレビ放送情報を記載する他、緊急情報があった場合、こちらの該当日に記載しています。
以下、コメントを残せますが、誹謗中傷、選手のイメージを下げる書き込みは避けてください。速報中(競技中)に質問を受けることが多いのですが、集中しているため、お返事が簡素になる場合があります。コメントは管理人の判断で削除する場合もあることをご了承くださいm(_ _)m
1年以上放置していてすみません。
かつてひろキング氏がやっていた「コンボルッツなしの最高得点」、シークエンスジャンプの得点が100%になったことで更新されました。
この構成です!
4A 4F 4S 4T FCCoSp4 /4A3T3Lo 4Lz3A 3A4Lo CCSp4 CCoSp4 ChSq1 StSq4
上記構成をオール+5でノーミスしたなら…
173.51というTESになります。(ベースバリューは125.36)
1年以上放置していたのに、0.2しか更新できなくてすみません・・・
ちなみにクワドなしの構成も色々やってみましたが、こっちは更新できませんでした。
ただ、高難度ジャンプなしの構成なら更新できました。
2A 3F 3S 3T FCCoSp4 /3F2A2Lo 3Lz3Lo 3Lz2Lo CCSp4 CCoSp4 ChSq1 StSq4
こちらの構成でベースバリューが65.77になります。(オール+5で92.42)
すべてhttps://fses.sakuraweb.com/2022TES/2022TES_top.php
で計算しました。
3連シークエンスを含めるなら以下の構成のほうがTESが高くなります。
4F 4Lo 4S 3Lz StSq4 FCCoSp4 / 4Lz3A3A 4A4T 4A3Lo ChSq1 CCoSp4 CCSp4
この構成で全要素+5を達成した場合TESは174.14 (BV: 127.79) になります。3連シークエンスを入れることにより4Aを後半に2本入れられるようになるのが1つ目のポイントで、前半の単独4T+後半のコンボ3Tより後半のコンボ4T+前半の単独3Lzのほうが最高得点が高いのが2つ目のポイントです。
もっと良い点数がありました。
4Lz 4F 4S 4T StSq4 FCCoSp4 / 4A+3A+3A 4A+3Lo 3Lz+4Lo ChSq1 CCoSp4 CCSp4
これで175.48点 (BV: 127.33) になります!
逆回転・逆足着氷なしの制約をつけて3回転以上だけでジャンプ構成を組んだ場合にありうる組み合わせを全パターン調べるプログラムを書いてみました。以下の構成が最高得点 (175.62点・BV127.47) となります。
4A 4Lz 4F 4S StSq4 FCCoSp4 / 4A3A3A 3F4Lo 3Lz4T ChSq1 CCoSp4 CCSp4
3連シークエンスなしの構成に限ると以下の構成が最高得点 (175.18点・BV127.03) です。
4A 4Lz 4F 4S StSq4 FCCoSp4 / 4A3A 3Lz4T3Lo 3A4Lo ChSq1 CCoSp4 CCSp4
ISUのTechnical Panel Handbookに以下のタイプのコンビネーションが追加されているようです。いずれもGOEが下がる対象にはなりません。
1. 1Euとスリーターンを挟んでアクセルを跳ぶコンビネーション (例:3F+1Eu+2A)
2. チェンジエッジ後に逆回転のジャンプを跳ぶコンビネーション (例:3S+2S)
Technical Panel Handbook: https://www.isu.org/figure-skating/rules/sandp-handbooks-faq/31570-technical-panel-handbook-1/file
trineutronさん
情報ありがとうございますm(_ _)m
これ知っていたのですが、めったに跳ぶ選手はいないだろうと勝手に判断して、書きませんでしたw
せっかく情報提供いただいたので、追記しました。
このサイトをいつも便利に使わせていただいてます。
スピンもより深く楽しもうと思ってGOE要件を再確認してみたところ、GOEプラス要件の「4) 回転軸を維持する」が消えてしまっていることに気付きました。
それとコメント欄直上の「フィギュアスケート2021-2022の完全スケジュールカレンダー」は 2022-2023 に更新するのを忘れていませんか?
trineutronさん
本当ですね・・・
早速追記しました。
> それとコメント欄直上の「フィギュアスケート2021-2022の完全スケジュールカレンダー」は 2022-2023 に更新するのを忘れていませんか?
1年に1回更新しなけれないけないのですが、盲点でした・・・・
数ヶ月で更新ですが、今更ながら更新しましたw
教えていただきありがとうございますm(_ _)m
管理人様
新シーズン開始まで後4か月ほどになりましたね!
年度が替わるとシニア年齢引き上げになります。
ロシア選手がクワドを跳んでくるのを対策するためでしょう!
17歳となるとクワドが跳びにくくなってきますので!
こうなると上記記事に記載されている通り、島田麻央選手はミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックには出られません・・・
中井亜美選手は出場可能です!
管理人様こんにちは
※なお、「稚拙な踏切」については、長年気になってきたことですが、GOEマイナスで示したとしても、マイナスされたのかされてないのか、選手(ファンも)には正確にはわからないことになります。着氷時のダウングレード、アンダーローテのような指定がない限り、形骸化するような気がします・・・ジャンプの判定をどうしたいのか、しっかり議論してほしいですね・・・
記事に記載してあったこちらについてですが、指定の記号はP(Poor take-offのpoorの頭文字を採用)が良いと思います。
謎の人さん
こちら記事でもw
プレローテ踏切の取り締まりはAIが導入された際にしっかり定義化するかどうかですね・・・
今の技術を考慮すると、正確に判定するには影響の大きいルール変更になると思います。
管理人さんこんばんは アカチエワ選手はミラノコルティナオ
リンピックに出場できないと記載られていましたがオリンピック出場資格が2025年7月までに17歳になっていることだったので2007年生まれのアカチエワ選手はミラノコルティナオリンピックに出場できると思います。私の見間違えなら大変申し訳ありません。
ルーさん
間違いのご指摘ありがとうございますm(_ _)m
改めて調べたら、私の勘違いでしたね。
早速削除しました。
管理人さまこんばんは。
ワールドやユーロのミニマムについて質問です。
昨シーズンのユーロやワールドに出られなかった国の選手のミニマム取得についてです。
(ちなみに国はスイス男子です。ルーカス選手がコロナ陽性でモンペリエに出られず、おそらくスイス男子のさいたまの枠は0になっているかと思います。)
さいたまのワールドに出るにはミニマム取得が必要だと思います。
どうやら去年の点数も採用されるようで当選手はSP FS共にクリアしています。
その場合出られるのでしょうか。
それとも今シーズンは今シーズンで別でミニマムを取得する必要があるのでしょうか。
長文で申し訳ありませんがお応えいただけると幸いです。
スケオタさん
ISUの今季ミニマムの規定に以下の記載があります。
Skaters/couples participating in the following Figure Skating Championships must have reached the following Minimum Total Elements Scores during the ongoing season (2022/23) or the immediately preceding season (2021/22):
次のフィギュア スケート選手権に参加するスケーター/カップルは、現在のシーズン (2022/23) または直前のシーズン (2021/22) 中に、次の最小要素合計スコアに達している必要があります。
参考URL:
https://www.isu.org/inside-isu/isu-communications/communications/29157-isu-communication-2500/file
つまり、ミニマムは今季と昨季のいずれかで満たす必要があります。
ルーカス選手の昨季スコアを確認してみましたら、ワールド2023ミニマムはすでにクリアしていますね。
派遣されるといいですね。
分かりやすくまとめていただきありがとうございます!
シークエンスの基礎展改正で、アクセルをファーストジャンプにしない選択肢が増えて、ジャンプ構成が面白くなりそうですね!
特にフリーで3Tを2回セカンドジャンプに使っていた選手にとっては、かなりの追い風なのではないでしょうか
リカバリーが不要になって、女子でも4Tにチャレンジする選手が増えてくるかもですね
ぽっかみかん100さん
コメントありがとうございますm(_ _)m
構成に幅が広がったのは間違いないですね。
リズムも変わるので、プログラムに合わせてうまく使う選手も増えてきそう。
ただ、JGPを観戦している限り、シークエンス2Aの転倒をよく見ます。
得意不得意はあるでしょうけど、ファンが思うほどには簡単ではないのかもしれないです。
いつもまとめていただきありがとうございます。
スピンのレベル上げの要件ですが、難しい入り方はまだレベル上げの要件として残ってますか。また、その際にウィンドミルからの入りは該当するのでしょうか。
りんさん
スピンの難しい入りは、まだレベル上げの要件の一つです。
ウィンドミル(イリュージョン)からの入りも該当します。
ウィンドミルについては、レベルをあげるために、以下の補足説明が付きました。
Windmill (illusion) is considered as a difficult movement for a feature only if it reaches close to a split position.
It can be awarded as a feature for spins only once in a program.
ご返信ありがとうございます。
ウィンドミルの入りはやる選手もかなり多くなってきたのと、かなり身体の開きが浅い選手も多かったので今シーズンからレベル要件からなくなるかなと思っていたのですが、残ったのですね。教えていただき、ありがとうございました。
[可決]ジャッジ評価に僅差ポイント導入(提案198)
これ、下の文章中にもある通り「偏差ポイント」ですよね?
僅差ポイントって何のこと?って不思議に思いました。
猫さん
あ、「偏差ポイント」が正解です。
間違えて申し訳ありません・・・
早速修正しましたm(_ _)m
提案198はGOE・PCSの算出方式を変える提案ではなく、ジャッジの評価に問題がないか調査する基準を変更する提案ではないでしょうか。
ジャッジの評価の検証については以下の「審判を審判する」が参考になるかと思います。
https://static.chunichi.co.jp/chunichi/pages/feature/stats/judging_the_judges2022.html
trineutronさん
書き損じていて、改めて書いたので、きちんと理解せずに書いておりました・・・
よくよく読むとおっしゃるとおりですね。
修正しました。
ご指摘ありがとうございました。
参考になる記事の紹介もありがとうございますm(_ _)m
ジュニア選手のステップをコレオに変更するのは賛成できないです…。
ステップは、難しいターンやその組み合わせなど、スケーティングの基礎的な技術を競うために必要だと思います。
コレオは創作要素が大きく、ステップよりも必須となる技術が少ないため、どちらかを抜くのであればコレオの方かなーという感じです。
両方取り入れるのはフリーの時間制限を考えると難しいですし、かといって時間延長するのも厳しいでしょうし…
紅葉さん
コメントありがとうございますm(_ _)m
負担軽減ということなのでしょうけど、私も同意見です。
ジャンプを減らしてでもステップは入れてほしいかなと思います。
どうなりますかね・・・
管理人さまお疲れ様です
もしPCSの倍率や数などが変更された場合、また歴代スコアがリセットされることになり、あまり望ましくないような気がします
あと、ジュニアの選手の成長の場という意味で四大陸ジュニアはぜひ開催してほしいですね笑
tomoさん
コメントありがとうございますm(_ _)m
もともとTESとPCSの割合を50%づつにしたいところを、近年TESスコアが大きく伸びてきているので、議題対象になるのはわからないではないです。
ジュニアチャンピオンシップ増設は私も賛成ですが、ISU評議会としては賛成してないようですよ・・・
いずれにせよ、今回は全体的に過渡期の改正という感じはしますね。
提案158は提案201が通った場合にTESとPCSの割合がほぼ変更されないようにするためではないでしょうか。
trineutronさん
ご意見ありがとうございますm(_ _)m
提案158と提案201は別々の提案のように私は感じます・・・
ただ、他の項目も含め、完全には理解できてない部分もありますので、ISU総会後に出てきた情報で理解しようと努めますね。
提案158のReasonを読む限りではPCSが3項目に変更されることが理由と理解しています。提案157の最下部にもPCSが3項目に変更された場合、係数をさらに1.66倍にするのが妥当というように書かれています。
trineutronさん
私、完全に資料を読み間違えていました・・・
提案158は提案157とはまったく別々の提案で、提案158は単にPCSが3項目になった場合の係数ということだったのですね。
早速修正しました。
教えてくださりありがとうございましたm(_ _)m
プレロテによる減点ルールはコーラーにて記号を付けてコールするようにしないと機能しないと思う
各ジャッジにジャンプの離氷をスローでチェックさせても、サボったり意図的に見逃したりするジャッジが絶対出るし、
そもそもそういう技術的なチェックはジャッジの仕事ではない
TKさん
コメントありがとうございますm(_ _)m
試運転の意味合いが強いんじゃないですかね。
あくまで補足説明が付いているにすぎないので・・・
管理人様、ありがとうございます!
じっくり読ませて頂きます、、、といってもわからないことが多いですが。。 結局 演技時間とかも同じなんですよね。。。変わるとなると、作るほうも演技するほうも大変と思った。
なっこさん
コメントありがとうございますm(_ _)m
演技時間は変わらないですよ。
ただ、レベル要件などは変わっているので、すでに作った選手は作り直しが必要になりそうです・・・
今は完全に理解できなくても、実際の演技と評価でこういうことかと徐々に理解できると思います。
管理人さま、いつも貴重な情報を、ありがとうございます。
ジャンプ離氷時の氷上での過度な回転については、GOEから引く形ではなく、その角度によってアンダーローテーションやダウングレードを取るくらい厳しくしてほしいと思っています。
着氷時のみ厳しくとるのは不公平なのではないかと思っています。
AIを使用すれば可能なのではないでしょうか。
いずれにしても、改正が「誰に有利か」ではなく、ルールを自分の味方につける意気のある選手が勝つのだとは思っています。
景虎さん
コメントありがとうございますm(_ _)m
プレローテの程度を人の目で短時間に判定するのは難しいのだと思います。
AIと拡張現実の導入については、すでにISUサイドで動いているとの以下情報があります。
https://matchtv.ru/figure-skating/matchtvnews_NI1544909_ISU_vnedrit_iskusstvennyj_intellekt_v_sudejstvo_figurnogo_katanija__istochnik
今後に期待しましょう。
いずれにせよ、選手はルールに沿って練習するしかありませんね。